今日は美容師の仕事道具について
1万円のハサミと10万円のハサミではなにがちがうのか?
についてお話ししてみます。
興味ありますか?あまりないですよね(笑)
狭い需要を狙ってみました。
美容室も4月から新人とか増えてますからね。
たまには、こういったこっちサイドのお話しも面白いのではないかと思いまして。
まず、高いハサミは、簡単に言うと原材料が全然違います。
何人切っても刃が潰れないんです。
潰れないとはどうゆうことかというと。
刃先は本当に細くて繊細、カミソリのように鋭利です。
刃が丸まってくるとスパーンと切れなくなり、どちらかというと髪をちぎっている事になるんです。
そうすると枝毛や切れ毛と言った傷みの原因になります。
少し切れ味が落ちても革でサッと刃を拭くと切れ味が戻ります。
(あ、なんで革で拭くだけで切れ味が戻るのか知っている方みえたら教えてください)
安いハサミは刃の研ぎも甘く、すぐに刃先が潰れてしまいます。
となると頻繁に研ぎに出さなくてはいけなくなります。
研いでも数人切っただけでダメになることもあります。
そして良いハサミは髪の毛の切り口が潰れずに切れます。
よく通販番組とかで包丁の切れ味を試す時に柔らかいパンとかを切ってるじゃないですか??
切れない包丁だとサンドイッチの中身がぶちゅっと出ちゃいますけどいい包丁だとトマトまで綺麗に
潰れずきれますよね??それと同じ様な事が髪の毛でも起こります。
そして次は少ない力で髪をにがすことなくサクッときれます。
一日に何人ものお客様の髪を切るので切る時に力で押さないと切れないハサミは腱鞘炎の原因にもなりとても疲れます。
力を入れずにただ刃が下がっただけで切れてくれるのは良い道具な証拠ではないでしょうか(*^_^*)
その他にもこういったハサミには、髪の毛を巻き込まないような工夫がしてあったりもします。
良い道具は高いですが、職人さんが一本一本手がけたとても素敵な相棒なのです。
こうしてついついハサミが増えていってしまうのが美容師あるあるなんですよねぇ〜…。